弊社が熱圧着でクロッチを貼り付けた、試作ショーツの試験結果を元にした回答になります。全ての熱圧着で仕上げた製品に該当するかは不明瞭、という前提で熱圧着の場合、堅牢度が低く200回程の洗濯で貼り付けたクロッチのサイドと中央部に剥離が見られました。
例えがナショナルブランドで恐縮ですが、ブランドの製品をご覧になってもらえれば分かると思いますが、高級品は全て製品を縫い上げています。これは衣服に限らず革製品、手帳、バッグ、靴、小物等も同様にしっかりと縫製されてます。
これはブランドの正統もありますが、縫製する方が明らかに製品の堅牢度が上がり、製品を長く愛用できるからです。
クロッチを貼り付けることで、製品の製造工程を減らしコスト削減ができ、お客様へ低価格で提供できる強みもあります。
また、メーカーによっては「同じショーツを200回も着用しないであろう」という前提に製品を製造することもあります。
従ってこの場合、どちらが良いとか、優れているという問題の前に、お客様のニーズやメーカーの意図によって、製品の仕様が変わる為、購入されるお客様が製品に求めている点を明確にして、実際に製品を着用して、ご判断いただくのが最善かと思います。